価格が安く扱いやすかったため、以前は多くの住宅で使用されていましたが、近年では、窯業系サイディングなどが主流となっているため、需要が減ってしまっています。

セメント瓦はセメントでできた丈夫な建材のため、耐用年数が長いという特徴があり、施工が比較的簡単なので施工費用も安く、幅広く取り扱われていました。

セメント瓦は、もともとの防水機能はないので、塗装によって表面に防水機能を持たせていますが、セメント瓦の塗装は耐用年数を過ぎるとみるみる劣化するので、定期的に塗り直す必要があります。

デザインが豊富

セメント瓦は主原料がセメントであるため、形が加工しやすいので、デザイン性に優れています。和瓦に似ているものから、洋瓦まで種類が豊富で、屋根や建物など好みのデザインに合わせてカスタマイズすることができます。

耐用年数長い

耐用年数は一般に約30年以上とされ、屋根材としては耐用年数が長いです。

耐用年数が長いため、メンテナンスや葺き替えの回数も少なく済み、コストがかからないことで人気がありました。

施工しやすい

セメント瓦は薄い板状の建材を繋いで作る屋根材で、その作業は比較的簡単です。そのため職人の人数が少なくても施工でき、施工費用を抑えることができます。

また作業の難易度もそれほど高くないため、多くの工務店で取り扱っていました。

デメリット

割れやすい

セメント瓦はセメント性なので硬く、しなりがないため、衝撃に比較的弱いです。そのため何かの衝撃が加わると他の屋根材に比べて割れやすいという危険性があります。

また、ひび割れも起こしやすく、ひび割れや割れが発生したら瓦を交換するなどメンテナンスが必要です。ひび割れや割れを放置すると、そこから水が侵入し、内部にまで劣化が進んでしまいます。

割れてしまったセメント瓦はなるべく早く交換するようにしましょう。また他のセメント瓦や瓦の下の部分の建材にも劣化が及んでいないか同時に調べておくと安心です。